そもそもMSCIとは何ぞや
ニューヨークに拠点を置き、世界的な株価指数の算出やポートフォリオ分析等幅広いサービスを提供する金融企業。MSCIが算出する指数は世界中で資産運用のベンチマークとして用いられており、MSCIの名を冠する投資信託やETFは無数に存在する。
指数に関しては機関投資家、超大口の投資家など個人から見れば遙か高みの神々向けの戦略マニュアルみたいなもんなので、よほど熱心な研究家で無い限り基本的には個人投資家やトレーダーはあまり気にしなくて良い。リバランスを除いて。
MSCI「リバランス」について
指数の構築方法についての詳細はMSCI社の資料を読んで欲しいのだが、日々刻々と変化する市場を指数に反映する為、指数のメンテナンスが年に4回行われる。セミアニュアルインデックスレビュー(SAIR)が5月と11月、クォータリーインデックスレビュー(QIR)が2月と8月。構成銘柄の合併や吸収、倒産等があると随時指数は修正される。
QIRはSAIRの補助的な役割のようですし、大規模な銘柄の入れ替えや比率の変更(リバランス)等はSAIRで行われるようなので、気にするのは5月と11月の年2回で良い。
SAIR及びQIRの内容は実施月の最低10営業日前には公表される。実施自体は最終営業日終了時にされ、凄まじい勢いで値が飛ぶ為これを狙って利益を出すというのは中々難しいと思う。
個人投資家はどうすべきか
神々の戦いで個人が出来ることは何も無いので、今日はリバランスがある、ということだけ頭の片隅に置いておけば良いと思う。短期のデイやスイングを行う人は最終営業日のトレードは14時30位でやめるか、完全に控えておくと巻き込まれ事故を防げる。
長年トレードをしているが、正直気にしたことは無い笑。リバランスで相場の潮目が変わるといったことはそうそう無いので、毎回「おー今回もすげえ動いたなー」位にしか思ってない。
ただ、下記のチャートを見ていると、上に飛ぶか下に飛ぶかは2分前位からしっかり方向感を決めてくるので、30秒位で勝負するのは案外悪くないのかもしれない。また今度やってみます。
[7203]トヨタ自動車1分足
[9983]ファーストリテイリング1分足
という感じでハンドブックとにらめっこしながらメモしてみましたが、説明が分かりづらかったり間違っていたらすみません。資料についてはMSCI社のHPで読めますよ。
