新車の納期がやっと決まった。
価格は決して安く無く、今流行りの国産SUVを何台も買えてしまうだろう。
ディーラーでは手厚くもてなされ、美男美女の店員が笑顔で話しかけてくる。
まるで自分が特別な存在になったような錯覚を受ける。
そうなのよ、全ては錯覚なんだよね。
ただお金を出してモノとサービスを受けただけ。
ただ出されたお金の対価分の物とサービスを提供しただけ。
こんだけなんですよね。
別に偉くもなんともないんですよね。
だから自分はああいった自分が特別になったり、
偉くなった、価値が上がったと錯覚させられる空間が非常に苦手です。
さっさと買い物だけして帰りたいんですよ。
価値なんてそもそも曖昧なものですし
高いものを所持しているから偉い凄いとは思いません。
極端なことを言えば、お金を払って得られるものの価値なんてのは
限りなくゼロに近いんじゃないかと思う時もあります。
ゲームみたいに装備品を身に着けても、
現実じゃ「価値」というステータスは上がりませんよ。
ハリボテの鎧を纏って偉そうにしている「お客様」にはならないよう
常に身を引き締めて生きたいですね。
欲しいものの価格がたまたま高かった、それだけです。