何か以前もこの話題については触れた気もしますが、先日京都仏教会が
お賽銭等のキャッシュレス化に反対する声明を出して話題になっていますね。
「お布施」という宗教行為に対しキャッシュレス化を導入してしまうと
個人情報流出の懸念や、決済に際して手数料が発生して課税対象になる等、
「お布施ビジネス」になりかねないので反対、という感じでしょうか。
言い分は確かにわかりますし、この話題を耳にしてキャッシュレス化なんて
文化も風情もあったもんじゃ無いしと異を唱える人が多い気はしますが、
結局最後は導入せざるを得ないかと思います。
一人頭5円10円だとしても、貴重な収入源ではありますし、
結局の所お金というシステムがこの世に存在している以上、維持や運営にだって
お金は必要ですし、つっぱねたとしても必ずどこががやり始め、
後を追うようにキャッシュレス化に踏み切る所は増えていくことでしょう。
身近にあるお寺や神社は大切にすべきなので、自分も毎月行き、
お賽銭を入れ手を合わせて祈るのが習慣になっていますが、
この一連の流れに「ピコーン!!」という電子音が流れるのはどうかなという気持ちは
無くは無いですが、色々なことを考えると反対する気にはなれません。
良くわからないお金の流れもクリーンに見えるので、イメージアップにもなりますし
何も悪いことばかりじゃ無い気はするのですが…
お賽銭を入れる「行為」が重要であるならば、お賽銭の形をしたトークン等を
窓口で決済して受け取るという代替案も出来ますしね。
何よりも自分の知る限りお寺や神社の関係者さん達は、作法は色々あるものの
「一番大事なのは気持ちですから」と皆さん必ず最後はそう仰るので、
人々の生活が変わっても、敬う「気持ち」に変わりが無ければ、どのような形であれ
神様仏様はきっと寛大な心で受け止めて下さると思っています。