概要
私の資産形成は運要素が大きかったように感じています。投資を始めたタイミングや節目で金融市場が大きく揺れたりしていて、自身のスキルというよりはスタートダッシュが上手く決まり手持ち資金が増え、市場の揺れを恐れず投じられる資金が手元にあったことで、たまたまブーストが上手く行っただけなのではという思いがいつもありました。勿論可能な限り勝率を高めて挑んでいたつもりではあったけれど、投資界隈で度々現れるスター選手のように資産を爆発的に伸ばすことは恐怖が邪魔をしてできなかった。億達成してからは家庭も持ったし、前のように「駄目だったら朽ち果てるだけだしなぁ」といつでも人生にバイバイしてもいいやの姿勢は難しい。
投資と並行してトレードを行っていたが、私は大きな額でのデイトレードやスキャルピングといった短期間で戦う場所には向いていないという結論に早々に至って、少し期間を設けたスイングがメインとなっていた。資産形成という目的は達成したので気にする必要は無いのだが、相場との向き合い方がある程度わかってきた今なら、過去のように失敗を重ねることは無いだろう、いや無い、やれる、と過去のトラウマを払拭するべく、最悪ゼロになっても問題ない自分だけのへそくり的な資金の中から、きりの良い1000万円を用いて毎日のトレードに挑むことにした。
結果
本日無事デイトレードのみで1億円を達成した。期間で言うと5.8年ほど。長かったようで短かったような。達成感は意外と薄かったが過去のトラウマを払拭することはできたので、今後はもう一度トラウマを抱えないよう度胸試しは控えるようにする。やるならまた1000万円程度でスタートしよう。推移を見ていると、やはり間にコロナ禍があったのが大きいし、それ以上に経済活動が再開してからの伸びが凄まじかった。これが無かったら多分行けて4000万程度だったと思う。グラフで眺めていると、自分がその時正常な判断だったか異常だったかがよくわかる。正常なときは神がかったようなタイミングで売買を行っているし、異常時は短期間で大きくマイナスを食らっている。
感想
スター選手のインタビュー等を見ていると、トレードで心身ともにダメージを食らっていたというエピソードがあるが、これは確かにそうだった。既にそれなりに資産があって、ゼロになってもいいという状態でやっていても、マイナスは辛いし、プラスは嬉しいは変わらない。流石にモニター割ったりキーボード投げたりはしなかったが、誰しも年に数回は経験があると思われる買ったら下がって売ったら上がる、何やっても裏目という状態では布団をバンバン叩いて顔を埋めて叫んだりした。体調を崩したりはしなかったが、肌は荒れたし髪の毛は抜けた。本当、メンタルさえ保てていれば何でも何やっても上手くいくのかもしれないなと実感。
学んだこと
相場という大きな意思の集合体の前に個は無力。俺はこう思うとか正しいのにとか、自分をアピールすると途端に負ける。手法を確立することはできないと思うし、何者でもない、何者にもなれないといった半ば諦めの姿勢で、相場にのめり込まない、取り込まれない距離感が大事だと気づいてからは、淡々と利益を伸ばせた。
自分には他者のトレードやSNSの情報はノイズとなったので見るのをやめた。その日に損益を確定させるから、気にするべき情報は極力削っていいし、眼の前で展開されている動きを見るだけでいい。突発的なヘッドラインも最速で受け取る必要は無く、それを受けて相場がどう動くかを眺めてから自分も動く後出しでいい。焦らない。
テクニカルは有効に働く場面もあるだろうし、使いこなせる人には強力な武器だと思うが、自分はテクニカルを自分にとって都合よく解釈してしまうなと思ったので、板読みに徹した。何が買われて何が売られて、上げたいか下げたいのか、こうしたいんだろうなという動きだけ掴めればそれだけで利益は積み上げられる。
思いつきで書き始めたので内容は追加するかもしれません。とりあえず記念で何か書きたかった。