漫画アニメの実写化に伴ってどうしても槍玉に挙げられる「原作のキャラクターに似てる似てない問題」ですが、自分も昔は結構厳しい目で見ていました。セリフも覚えている程好きな「鋼の錬金術師」に関しては随分と反対していたものです。といっても勝手に一人でぶつくさ言っていただけなんですけどね…笑
でもいつからか気にならなくなりました。この作品がきっかけということは無いのですが、「100%完璧な配役は無理」なのと「どうやっても原作キャラに勝つのは無理」ということに納得がいったという感じでしょうか。
似ているだけの人を集めたは良いものの、肝心の演技がイマイチじゃダメですし、原作に寄せに寄せれば良くなるというものでもありません。実力派の俳優さん達を起用してもこうしなきゃああしなきゃで雁字搦めにしてしまうとプレッシャーばかりがかかり、持ち味も死んでしまう可能性もありますしね。
後は配役に「お金の匂いや大人の事情」が感じられるのもダメだったんだと思います。この件に関しては完全に納得はしていませんが、まあある程度は仕方ないのかなと半ば諦めにも似た納得をしています。
例え似ていなくとも大人の事情が垣間見えたとしても「作品がしっかりとしたものに出来上がっている」のであればいいかなと。ただただ原作を消費し食い散らかすような作品になっていない限りは、もう文句は言わないと思います。