その人のことが心底どうでも良いのであれば別ですが(まあそれもどうかとは思うけれど)、少しでも大切だと思ったり力になりたいのであれば、悩む人とは真摯に向き合うべきです。人の悩みというのは既に答えが出ていて、後は背中を押して欲しいだけのことが大概ですが、だからと言って手を抜いていいわけではありません。例えば会社を辞めたいと悩む人に向かって「辞めりゃいいじゃん」といった物言いは、あまり良い結果を産み出しません。
気持ちはわかりますよ。だってそうなんですもん。辞めりゃいいじゃんって話です。端から見ればもう心は決まってるのに何を躊躇してるのか不思議でしょうがないと思いますが、一歩踏み出すというのは存外勇気がいるものです。様々なしがらみもありますしね。そうして心が渦巻いている状況の相手に向かって極端な物言いをするというのは、例えそれが正しかったとしても受け取る側からすれば、突き放されたように感じるかもしれません。
面倒だとは思いますよ心底。でも言葉なんて受け取る側が受け取りたいように受け取る場合もありますしね。だからこそ気は抜いちゃダメですよね。貴方の何気ない一言で追い詰められたと感じ、突拍子も無い行動にでて最悪の結末を迎えてしまった時、あの時そっけなかった自分を許すことはきっと出来ないと思うので、自分いつも真摯に向き合おうと努力しています。
- 作者: 白取春彦
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- 発売日: 2010/01/12
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