本当に良いゲームでした。まさか自分でもここまでハマるとは思っておらず、クリア後も継続してプレイ出来ているのが不思議なほどです。勿論身体が重たい日もあり腰を上げるまで時間がかかることもありますが、やり始めると不思議と時間が経っているんですよね。それもこれもゲーム側でしっかりとモチベーションを上げてくれるようになっており、例えば設定画面を開いた時に「今日トレーニングを始めた自分を褒めよう」とか何気ない一言が表示されたり、アドベンチャーモードを立ち上げた時に「継続して出来てますね!素晴らしいです!」みたいなことを言ってくれたり。昨日よりもトレーニング時間が少なくなっても責めたりはせず、頑張ったことを頑張っただけ褒めてくれるので、とにかく心地が良く、また明日も頑張ろうという気になります。
目玉であるアドベンチャーモードのストーリーも単純明快ながら不思議と先が気になる魅力的な文章で構成されており、トレーニングに関することから、現実世界を生きていくにあたって当たり前なんだけど忘れがちな大事なこと等、シンプルが故に心に響くワードの数々が散りばめられており、大袈裟ではなく身体から心の健康にも効くゲームであると自分は思います。真面目に。
日々生きていて達成感を得ることって中々無いと思います。少なくとも自分は社会人として仕事をし始めて随分立ちましたが、経験を積めば積むほど出来ることが当たり前になっていき、当然当たり前を求められるので出来たことは特別なことでは無く、故に褒められることも無くなり、達成感とは随分と縁遠くなっていたと思います。ラスボスに最後の一撃を与え、エンディングが始まった時、自分は身体の奥底から湧き上がる達成感に震え、目には涙が溜まっていました。
達成感を得ることがこんなに嬉しいだなんて。随分久しぶりの感覚でした。自分はあまり人と競い合うことが好きでは無く勲章や名誉など興味が薄いのですが、アスリートの皆さんがトップを目指す理由はきっとこの感情の為なんだろうなと、スタッフロールを眺めながら思いました。
このゲームに関しては競技では無いので競い合うことはありませんが(ミニゲーム等のランキング除き)、最大の敵はいつも自分であり、その自分に打ち勝つのをこんなにサポートしてくれるゲームは他に無いと思いますので、自分に自信を付けたかったり、自分の中の何かを変えたいなど、きっかけを求めている人には最適のゲームだと思うので、是非プレイして欲しいです。間違いなく自分の中では今年1番熱中したゲームとなりました。
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2019/10/18
- メディア: Video Game
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