FIRE暮らしの独り言

アーリーリタイア済み個人投機家の備忘録

MARVEL作品は本当に「映画」じゃないのか?

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マーティン・スコセッシ監督がマーベル作品に対し
「映画ではない」「テーマパーク映画」というような発言をし
暗に批判をしているような言葉が論争を巻き起こし、名だたる
映画関係者達がこぞってこの件についてコメントする等、
発言から随分と時間が経過した今も、収束を見せていないようですね。

この件にかんしては対して興味が無かったのですが、連日のように
ニュースサイトがこの件について触れるので、まあ目について仕方ないので
モヤモヤ解消の為にも、少し書き殴っておこうかと思います。

  • そもそもこんなに騒ぐ必要があるのか?

作品に対する感想というのは人それぞれですし、
全人類が100点をつける「完璧な」作品なんて存在しないので
褒める人もいれば、そうではない人もいるのは当たり前。
例え発言をした人が映画界の巨匠であっても、「一人の感想」でしか無いので
そこまで目くじらを立てて掘らなくても良いんじゃないかと思います。

だからと言ってスコセッシ氏の発言を擁護する気も無いですけどね。
発言のタイミング的に、自身の新作「アイリッシュマンに」イマイチ世間の
目が向かず、八つ当たりしてしまったのではと思うと、少しガッカリです。
まあこれは想像でしか無いですけど、もっとどっしり構えていて欲しかったな。

  • エンターテイメント映画は悪いのか?

最近になってスコセッシ氏はあの発言の真意を語り、
彼の発言を擁護したフランシス・フォード・コッポラ監督も言っていましたが
要はエンターテイメント性に優れた作品ばかりが上映され、お金を稼ぐような構図は
映画界にとって本当にプラスなのか?という危惧を抱いているということだと思います。

考えさせられたり、メッセージ性があったり、難解で物議を醸すような映画は
確かに昔に比べて受け入れられ辛いような感じは自分も肌で感じていますし、
そういった作品がどんどん少なくなっていき、彼らの言うエンターテイメント映画ばかりに
なってしまうと、確かに映画という名の芸術は衰退してしまうかもしれません。

後出しジャンケンしたコッポラ氏の発言に関しては正直ダサいのでスルーしますが
スコセッシ氏の真意に関しては、映画が好きであればある程批判はできないだろうし
言われてみればとハッする内容なので、真摯に向き合うべきだとは思います。

ただ、本当に映画の現状を、未来を憂いての発言であるならば
もっとしっかりとメッセージを込めて発言すべきだったかと思います。
そんなスコセッシ監督の新作「アイリッシュマン」はNetflixで2019年11月27日公開。
この一連の騒動もこの映画のプロモーションの可能性もありますが、
彼が自身を持って世に打ち出す作品。楽しみに待とうと思います。
批判する気で見ると楽しいものも楽しめないので、この件は忘れて映画観ようね。

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