「懸念」という言葉が苦手です。というのも軽はずみに使っていい言葉では無いと自分は思っているので、昨今の乱用っぷりには少し辟易している…というだけなのですけどね。不安を感じることは悪いことでは無いですが、それだけで終わってしまっては勿体ないですし、何時まで経ってもその懸念は払拭されることは無いでしょう。
もしかしたら…もしかしたらと、まだ起きてもいない、起きるかどうかもわからない架空の出来事に、必要以上に気持ちを割く必要は無いです。自分で自分を追い込んでストレスを溜め込むだけですし、行き過ぎてしまうとそれを理由に現状を改善しない言い訳、逃げの口上のように用いるようになってしまいます。極端な例を挙げると、「どうせ死ぬんだから今頑張ったって無駄」みたいな感じですかね。
想像するだけで終わらず、想像したり不安を感じることに対してしっかりと対策を考えたり、備えるのを忘れずにやって欲しいなと思います。こういうのはクセのように自分に染み込ませておくと何かと生きやすくなるのでオススメです。ため息をつく口を手で抑え、「考える人」のように思索に耽ると良いかと。
- 作者:クラウス・ベルンハルト
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2018/03/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)