FIRE暮らしの独り言

アーリーリタイア済み個人投機家の備忘録

現実の物差しで物語をはからない楽しさ

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自分が子供の頃、空想科学読本という本が流行りまして、
タイトル通り空想科学作品の描写や出来事を、現実の科学で
検証、再現した結果が書いてある本なのですが、
「子供の夢を壊す本」なんてキャッチコピーもあったように
タケコプターなんか頭に付けたら首捩じ切れるぞ、みたいなレベルの
容赦なく夢を叩き割っていく内容となっています。

といっても子供だって見ているものが何となく「現実ではない」
ということはわかっていますから、そこまで抵抗はなく
そりゃそうだよな!的な感じでも面白おかしく読むことが出来ました。

これはこういうネタだから面白く、成立しているのですが
「現実」という物差しをブンブンと振り回して作品の批判をする人を見ると
何が貴方をそうさせるんだろうと疑問に感じることがあります。

批判の対象となる作品が「現実に忠実に作っており」それを売り、または誇りと
なっているのであれば、物差しを振り回されても仕方ないとは思いますが、
SFのような、架空の世界の架空の宇宙を見て、宇宙空間では○○だから
この描写は間違い!とかいうのは、いささかナンセンスだと思います。
現実の宇宙では無いんですから、その世界の宇宙ではそうなるんですよ。
そう思って見たほうが楽しくないですかね??