FIRE暮らしの独り言

アーリーリタイア済み個人投機家の備忘録

心に空く「穴」という表現が苦手だ

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時期も時期なので心にぽっかり穴が、なんて表現も見かけるのですが
心に穴が空くという表現があまり好きではありません。

自分も数字の上ではまだ若い方だとは言え、それなりに歳を重ね
ある程度経験は積み重ねてきましたので、嬉しいこと楽しいこと幸せなこと、
それを上回るような辛く悲しく酷い出来事も経験してきました。

その際に心に負ってしまったダメージのようなものは、残念ながら
癒えることは一生無いんだと日々感じています。
大切な人を失った場合、それによって負ったダメージというのは
その大切な人でしか癒せないと思いますし、みだりに癒やすものでは無いかと思います。

「穴」と書くと何だか埋められそうな気がするじゃないですか。
その穴に他のものを詰め込んでしまえば表面上癒えているような気はしますが
その穴にピッタリ嵌まるものは無いので、実際は癒えず穴は消えません。

人は生きている以上失い続けるものですが(勿論同じ位得ることもありますが)
失うごとに癒えない「穴」が空いていくとすれば、あくまで見た目の話ですが
どんどん穴が空いていき、いつしかスッカスカになってしまうような気がして
やっぱり穴が空くというのは違う気がします。

心と聞くとハートの記号や心臓なんかを思い出しますが
個人的には心って紙粘土みたいなもので、穴が空くのではなく
出来事という指に押されて日々形が変化していくものだと思っています。